墨を含んだ刷毛で 街の風景を描いている
それは現実の風景でもあり 自動車や人間が行き交っている
どうやら 東京の有楽町あたりらしい
自分も風景の中を 西の方角へ向かって歩きながら 車道や建物を描きくわえている
皇居が近くなると 描くものがなくなり 墨のついた刷毛をしまうビニール袋を どこかで手に入れ それから地下鉄に乗って もっと西へ行こうと考えていた
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