自分に肩書きを授けてくれた その相手を批判してみせながら 彼女は肩書きを手放さない
借り物の言葉をかき集めて 繕っているだけの自分から 肩書きを取り払うことは テレビや新聞雑誌での仕事を 失うことだと知っていたからだった
彼女は自分を崇める人たちが 自分から去っていくことを恐れながら 彼らを軽蔑していた
(2014年7月3日)
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