はたまん文庫

春の夢

クマ先生は
夢を見ていました

夢の中で
クマ先生は
学校へ行きました

学校に入ると
こどもたちが
みんな床のうえに
たおれていました

「ははーん
なにか
けしからんことを
やらかしたな
でも
死んだふりをしても
先生は
だまされないぞ」

クマ先生は
こどもたちを
けとばしたり・・・

かじったり・・・

おしりで
こすってみました

でも
こどもたちは
ぴくりとも
うごきません

「どうやら
ほんとうに
死んでるようだな」

そこで
クマ先生は
目をさましました

「・・・・・」

それから
また
眠りました

(2012年4月15日)